今回の講座のテーマはダイバーシティ&インクルージョンについて。
最初にダイバーシティ=多様性、インクルージョン=包括という言葉の意味を理解するとともに「なぜ企業はダイバーシティを推進するのか」についてのディスカッションと発表を行いました。生徒からは「色々な人の意見を聞くことでより良い商品が作れる」という意見が挙がりました。それに応えるように、ファンケルが視覚に障がいのある方に配布している表面に凹凸のあるシールの開発に、当事者である従業員が関わった事例などを紹介しました。
日本でジェンダー平等が進まない理由についてのディスカッションでは「少子高齢化もあって古い考えの人が多いから変わらない」というものや、「多様性を逆手にとって悪用している人がいる」という意見に、講師が鋭い視点だと驚くという一幕も見られました。
女性活躍推進については「男性も育児休暇を取れるようにして女性が仕事に専念できるようにする」や「年功序列ではなく成果主義の評価制度にすれば男女平等にチャンスが得られる」などの声が聞かれました。
今回の講座で発表された意見は、どれも生徒自身が当事者として日頃から問題意識を持ち考えていることがうかがえるものでした。生徒の発言が講師に新たな気付きを与えるなど、まさにダイバーシティの重要性を感じられる講座となりました。
川崎市立幸高等学校
酒井太聡さん
「いろいろな視点から意見をもらって新しいアイディアが生まれる」というダイバーシティの考え方がすごく良いと思いました。ジェンダー平等の意識は、まだあまり世の中に浸透していないと思っています。男性も女性も、もっと自由に働けてやりたいことをやれるような環境を創っていくことはすごく大きな仕事だと思いました。これまでSDGsは堅いイメージがありましたが、今回の講座で自分ももっとフットワーク軽くSDGsに取り組んでいきたいと思いました。
川崎市立幸高等学校
平山結梨さん
テレビなどではSDGsをやろう!と言っているけれど、私自身はあまり実感がありませんでした。今回の講座でダイバーシティ=多様性ということや、ファンケルが化粧品の販売だけではなく積極的にSDGsに取り組んでいることを知れて良かったです。社会にはいろいろな考えを持つ人がいて、他人の考えを変えることはとても難しいことだと思っています。まずは一人ひとりが自分とは違う人間だということをわかっていけたら良いと思います。