今回はいよいよ最終回。
半年間の取り組みの成果を、メディアに向けて発表する大事な舞台です。この日のために台本を作成し、何度も練習を重ねてきた生徒たち。直前のリハーサルでも「言葉のキャッチボールをしているときはちゃんと会話をしている風に言った方がいい」「発表者の頭でスライドの文字を隠してしまうので立ち位置を変更しよう」など、ギリギリまで意見を出し合い調整を行いました。
リハーサル中は緊張の面持ちでいた生徒たちでしたが、本番ではセリフを言うだけではなく、言葉に抑揚をつけ身振り手振りを加えるなど、堂々とした発表ぶり。構成に関しても、街角インタビュー風や、選挙速報風のシーンを作るなど、場面ごとに見せ方を変えることで、見る人を飽きさせないための工夫が随所に見られ、素晴らしいプレゼンテーションとなりました。
職業体験も兼ねた銀座スクエア店舗前での呼び込みでも、どうすれば道ゆく人々に足を止めてもらえるのか、試行錯誤しながら懸命に呼び込みをする生徒たち。その様子を見て、生徒たちに声をかけたり、店舗に入る人々の姿もありました。店内では、講座で製作した動画が放映される中、生徒自らが緊張しながらも接客を行いました。生徒たちからパッケージデザインに込められた想いを聞き、商品の使用方法のレクチャーを受けたことで、商品を購入くださったお客様も多くいらっしゃいました。
「SDGsをなくす未来へ SDGsをあたりまえに 毎日をカラフルに!」
これは講座内で生徒たちが考え、もっとも伝えたかったメッセージです。発表を終えた生徒たちの表情は、SDGsがあたりまえになった未来を実現させるという自信と、希望に溢れたものでした。
SDGs講座は生徒たちの今後の人生において、かけがえのない経験となったようです。
杉田結梨さん
当日を迎えるまではうまく発表できるか不安や緊張があったのですが、いざ本番の舞台に立つと、自分たちが今まで取り組んできたことをメディアの方々に伝えられることがとてもうれしかったです。
私たちがデザインしたパッケージを手にとってくれた方が、毎日使う中でSDGsのことを考えてもらいたいですし、実際に店頭で販売をした際にお客さんに直接私たちの想いを伝えることができたのが、とても良い経験でした。このSDGs講座に参加したことで「SDGsとはこういうものだ」という軸が、自分の中にできたと思います。参加できて本当によかったです。
成田大晴さん
発表を頷きながら聞いてくれているメディアの方の反応や、接客でもデザインのコンセプトを直接伝えることができたので、自分たちが込めた想いを無事届けることができたと手応えを感じています。
SDGs講座を通して、普段高校生ではできないような体験をたくさんさせていただきました。これまで人の前に立つことが得意ではなかったのですが、講座内で司会などを担当する中でみんなをまとめられるようになり、成長できたと思います。将来、社会のために役に立てる機会が訪れた際に、自ら発信できる大人になりたいと思います。