今回の講座は海洋プラスチック問題について。
最初に日本は一人あたりのプラスチックごみを捨てる量が世界で2番目に多いことをクイズを通して学びました。
そして「プラスチックによる海域汚染問題についてどんな問題が起きているか?」をテーマにグループディスカッションをした後、意見の発表を行いました。生徒からは「目に見えないくらい小さなプラスチックが海を漂っていて、それを海の生物が食べて、さらに人間が食べることで体内にプラスチックが蓄積される」「プラスチックは分解されないので何十万年も残って後世の問題になってしまう」という意見がありました。
講師からは2050年には海洋中のプラスチックの量が魚を上回るという予測や、ファンケルが行っている海岸清掃の取り組みについて紹介しました。
続いて「プラスチックごみを減らすためにできることはなにか?」という問いには「レジ袋やストローを貰わない」「ごみを分別して捨てる」「使用済みのコンタクトレンズのケースをリサイクルに出す」など、すぐにでも取り組める内容が挙がりました。
生徒たちは楽しそうに意見を交換し合い、とても活発に意見を発表していました。SDGsを「自分ごと」として考える、とても有意義な時間になったようです。
北海道札幌国際情報高等学校
谷口昊太さん
今回の講座でSDGsは17個の目標以外にも169の小さなターゲットがあることをはじめて知りました。これまではプラスチック問題についての実感がありませんでしたが、2050年には海洋中のマイクロプラスチックの量が魚より多くなると聞き驚きました。プラスチックは僕らの生活にとってかけがえのないものですが、環境に配慮した使い方を考える必要があると思います。これからはなるべく詰め替え用のあるものを購入したり、マイバッグを持参するなど気をつけたいです。
北海道札幌国際情報高等学校
仲谷あいさん
これまで小学校や中学校でもSDGsや3Rなどを学んできましたが、今回の講座ではじめてリニューアブルを加えた4Rを知りました。ごみをしっかり分別したり、ファンケルが行っているような使い終わった容器を回収する取り組みを通して、私もリサイクルに参加できると思いました。ファンケルなど多くの企業が、SDGsの課題や消費者の意見を取り入れて商品を開発しているのだと思いました。そのような活動が、日本を発展させていく力のひとつなのだと実感しました。
北海道札幌国際情報高等学校
俵谷俊彦校長
本校の生徒はグローバルシチズンを目指しており、SDGsの課題をどれだけ「自分ごと」として考えられるかがテーマでもあります。今回の講座はその一助になるのではと期待を持って見守っていました。問題について話し合い、互いの発表を聞くことで、生徒たちは様々な刺激を受けたと思います。SDGsはメディアに流れている情報を聞くだけでなく、一人ひとりが考えて問題に取り組むことが重要だと感じています。講座だけではなく生活の中で話題にしながら探求することで、よりイノベーティブなアイディアが出てくることを期待しています。