横浜サイエンスフロンティア高校が企画する「YSF-SDGs」にファンケルを含めた27の企業や団体が参加しました。
「YSF-SDGs」とは、SDGsに関する問題について実際に取り組んでいる企業や団体などから話を聞き、サイエンスの力を使った解決への取り組みについて意見共有やディスカッションを通じて、理解を深め、生徒たちが自分にできることを考える目的で実施されています。
ファンケルが実施した講座は、世の中の「不」を解消する研究開発として、基本的な栄養素であるビタミン・ミネラルの摂取不足の現状と課題。そして、それを解決する研究技術について。
まず、自分の栄養状態を知りたい時は血液検査を行う方法がある一方、血液検査時に痛みが生じてしまうなどのいくつかの課題があると講師から伝えられます。その後、「痛みを生じさせずに自分の栄養状態を知るにはどうすればいいのか?」をテーマにグループでディスカッションを行い、それぞれの考えを発表。生徒からは「爪や髪の状態をみる」「舌(色、唾液の状態や量)をみる」「食べた食事の内容や量について調査する」など意見が挙がりました。
後半はビタミンB1や鉄の大切さについて学び、最後は「朝、なかなか起きられない」「やる気がでない」「イライラしやすい」「風邪をひきやすい」などの悩みは栄養で解決できる場合があるので、自分の栄養状態を考えてみてほしいという、講師からのアドバイスで講座を締めくくりました。
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校
参加した生徒たちの感想
・オーダーメイドのサプリメントがすごいと思った。講座を聞いて、私の血圧の低さと朝起きられないのは、鉄分不足のせいではないかと思った。
・サプリメントについてマイナスイメージがあったが、栄養は食事だけで摂れる量に限りがあり、サプリメントで補うことの大切さを知れた。
・自分は関係ない、のではなく「新型栄養失調」があるかもしれないとアンテナをはる必要があることがわかった。
・企業での研究開発がどのような流れで進んでいるのか具体的にわかり、研究職について学べた。将来の参考にしたい。
・美容と健康のために「不」の解消を念頭に事業を行っていることがわかった。サプリメントの使用率を上げて健康状態を改善するという取り組みはなかなか聞いたことがなかったので、驚くと同時にサプリメントの有用性を理解できた。
・化粧品の良さや、どのような環境対策をしているのか、肌に害のないものを作る過程などを学ぶことができてよかった。
・ファンケルは化粧品を扱っている会社だと思っていたが、サプリメントなどの事業も展開していることがわかった。また、サプリメントは栄養失調などの緊急事態に仕方なく使うものだというイメージがあったが、講師の方も毎日使っていると言っていたのでイメージが変わった。サプリメントも様々な種類があり、自分にあったものを見つけることが大事だとわかった。今の自分の栄養状態を知るための方法も増えていて、健康状態を知ったり、保ったりしていくことが簡単になっていると感じた。