今回は講座の趣旨に賛同した団体として、飢餓と貧困をなくすことを使命とする国連唯一の食料支援機関・国連WFP協会が講師を務めました。
世界の飢餓人口は2019年が6億9000万人だったのに対し、2020年は新型コロナの影響で8億1100万人に増加。
こうしたなかWFPが実施している途上国への学校給食支援は、命をつなぐだけでなく、就学率の向上や、周辺農家からの食材買い入れによる地域の発展など幅広い意味を持ち、SDGsの目標の多くをカバーしているということが伝えられました。
また講座では、飢餓ゼロや食品ロス削減のためにどんな具体的なアクションができるか、生徒たちで話し合って発表する時間も設けられました。
生徒たちからは「買い物をするとき、メモを持って必要なものだけ買う」「途上国に野菜や果物などの種を送る」「SNSに食品ロス削減のためのレシピや寄付の情報を掲載する」など様々な意見が出され、講座を通してSDGsの自分ごと化も進んだようです。
単発講座
高校
SDGsと国連WFPの食料支援 ~飢餓ゼロを目指し私たちにできること~
- 開催日
- 2022年02月21日(月)
- 開催場所
- 川崎市立川崎高等学校 (川崎市川崎区)
- 参加人数
- 1年生172名
- 講師
-
国連WFP協会
瀬上 倫弘さん
WFPの場合、SDGsのなかでも飢餓ゼロを目標にしているので、学生には少し距離がある課題だと思います。自分ごと化してもらうために、例えば日本でもある食品ロスの問題など身近なことを話しました。まずは知るということが大事で、その上で知ったことを多くの人に話してみる。さらに自分だったらどんなことができるのか、生徒の皆さんには具体的なアクションを起こすことを期待したいです。