単発講座

高校

海洋プラスチック問題について

開催日
2025年08月28日(木)
開催場所
名城大学附属高等学校(名古屋市中村区)
参加人数
高校2年生194名
講師
株式会社ファンケル
広報・サステナビリティ本部
町田洸徳さん

今回の講座では、プラスチックの社会課題を背景に、「海で起きている問題」「プラスチックごみを減らしていくためにできること」「化粧品容器を活用したアップサイクル」などをテーマに生徒たちがディスカッションをし、発表を行いました。生徒同士の意見交換が活発に行われていたように思います。その他にも、名城大学附属高等学校がある名古屋市の資源回収のルールやファンケルのプラスチック削減の事例をご紹介しました。今日の授業をきっかけに関心のある社会課題を見つけ、今後の進路に活かしてもらえたらと思います。

今回は、プラスチック問題をテーマに、海洋プラスチックやアップサイクルについての講座が開催されました。

はじめに、日本が世界で二番目にプラスチックごみを排出していることをクイズ形式で学び、「プラスチックが捨てられることで起こる問題」についてディスカッションを行いました。発表では「ウミガメなどビニール袋に絡まって身動きが取れなくなる」「プラスチックを食べた魚を人間が食べて体調を崩す」「分解されず海に蓄積されてしまう」などの意見が挙がりました。
その後、「プラスチック削減のために私たちができること」をテーマに行われたディスカッションでは、「マイバッグを使う」「水筒を使う」「シャンプーを詰め替える」など、すぐに取り組める行動が多く発表されました。また講師から、プラスチックを減らすためにはごみの分別も方法の一つであることが伝えられ、名古屋市のごみの分別ルールを例に挙げて分別の重要性を解説しました。

後半には、ファンケルのSDGsへの取り組みの一環として、化粧品容器のプラスチック量の削減や容器回収の「FANCL リサイクルプログラム」を紹介。「アップサイクル製品でどんなものなら欲しくなる?」という講師からの問いに、化粧品容器を再利用した化粧ポーチや髪留め用ピンなど、化粧品を製造しているファンケルの観点から考えた小物や、学生がよく使う文房具(シャープペンシルなど)など、たくさんのアイディアが挙がりました。

プラスチック問題を身近にとらえて行動を変えていこうという生徒たちの様子が見受けられ、生徒たちにとって有意義な講座になったようです。

名城大学附属高等学校
深津慶多さん

ファンケルのSDGsの取り組みは、利益を優先するのではなく、ビーチクリーンなど環境に配慮した活動も行っていることが印象的でした。SDGsは中学生の時に授業などで触れることはありましたが、基礎程度のことしか知らなかったので、今日の講座でプラスチック問題について詳しく知れてよかったです。友人が毎日ペットボトルを持ってきているのですが、毎回買っているわけではなく、洗って再利用していたことを聞いた時、その友人はSDGsに貢献できていると思いました。自分もプラスチックを減らす努力をしたいです。

名城大学附属高等学校
宮﨑優さん

SDGsのことは、小中学校で17個あるゴールから一つを選んで調べ学習をしていたこともあり、馴染みはありました。ファンケルが化粧品だけでなく、SDGsや環境に配慮した取り組みを行っている企業であることを知れてよかったです。プラスチックについては、もともと石油由来で自然分解されないことは知っていましたが、植物由来のプラスチックがあることを初めて聞いて驚きました。今日の講座を受けて、エコバッグや水筒を使うなどして少しでもプラスチックを削減できるようにしていきたいと思います。

名城大学附属高等学校
松浦史子先生

プラスチック問題に関して、身近な商品を例に掘り下げていただいたので、生徒にとってスッと入っていきやすい講座になったと思います。普段よりも積極的に発言をする生徒の姿が印象的でした。SDGsは教科書や授業で取り上げることもあったので生徒たちの認知はあると思っていましたが、講座で初めて知ることも多かったようです。企業の具体的な取り組みを聞く機会はなかなかないので、生徒が改めてSDGsに関心を示すきっかけになれば嬉しいです。

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