食品ロスと栄養課題についての講座が、オンラインで開催されました。
はじめに、世界で8億人が飢餓で苦しんでいることや、日本だけでも年間472万トンもの食糧が捨てられていることをクイズ形式で学びました。
次に、日本の食品ロスについてのディスカッションが行われました。生徒からは「食べ残しをしない」「消費期限や賞味期限の前に食べきる」「買い物に行く前に冷蔵庫を確認して、無駄なものを買わない」といった、具体的な行動まで考えた意見が聞かれました。
その後の若者の栄養課題のディスカッションでは、「肥満」や「偏食」などの食生活における課題が挙がりました。
今回の講座では、講師がルーレットアプリを使用し、ディスカッションで発表する生徒をランダムに指名しました。ルーレットが回る度に生徒たちが一喜一憂するといった、オンライン講座ならではの盛り上がりを見せました。
終始熱心に講座へ参加する生徒たちの様子からは、SDGsを「自分ごと」として考える姿勢がうかがえました。

栃木県立宇都宮商業高等学校
山﨑椋太さん
ファンケルのSDGsに関する取り組みや、日本の1年間のごみの量とそれを処理するためにどれだけの費用がかかっているかを知れて、とてもよかったです。また、以前野球部で運動をしていた時に、頭が働かなくなることがありました。そんな時は、塩分や糖分を摂取するのが良いことや、筋肉や骨をつくるためにタンパク質やカルシウムを摂ることが重要ということを学ぶことができました。今回の講座を将来に向けた体づくりに活かしていきたいです。

栃木県立宇都宮商業高等学校
佐山杏珠さん
私は好き嫌いがあり、野菜をあまり摂れていなかったり、ご飯を残してしまうことがありました。講座を聞いて、私たちは栄養が豊富に摂れる恵まれた環境にあるのに、偏った食生活をしていると感じました。私は現在、祖父母含め7人で暮らしており、食事を作り過ぎてしまうことが多いので、このことを家族に伝えて食品ロスを減らしていきたいと思います。そして、自分が将来一人暮らしをする時のために、栄養バランスの良い食事を摂ることや食品ロスについて考えていきたいです。

栃木県立宇都宮商業高等学校
梁島将光先生
今回はオンラインでの講座開催でしたが、普段の授業以上に前向きにグループディスカッションに取り組み、意見を発表し、深め、それを共有している生徒たちの姿がとても印象に残りました。講座では講師が一方的に話をするだけではなく、クイズでSDGsの課題を共有したり、生徒たちにとって身近な若者の栄養に関する問いを投げかけるなど、生徒たちのアウトプットを引き出していました。今後の授業に取り入れたいと考えています。生徒たちが今日得た栄養の知識を実践していってくれればと思います。