単発講座

高校

プラスチック問題

開催日
2024年12月13日(金)
開催場所
雲雀丘学園高等学校(宝塚市)
参加人数
高校2年生287名
講師
株式会社ファンケル
サステナビリティ推進室
蜷川絵美さん

「海洋プラスチック」をテーマに、世界的な環境問題の背景とファンケルのプラスチック使用量削減の取り組みについてお話しました。「海を守るために私たちにできることは何か」という問いかけに対して、生徒の皆さんが積極的に発表されている様子が印象的でした。ファンケルは、お客様や地域の方々と想いを分かち合いながら活動の輪を広げていくことを大切にしています。SDGs講座を通して、生徒の皆さんが未来について考え、行動するきっかけになることを願っています。

今回の講座のテーマは、海洋プラスチック問題について。

まず、日本はプラスチックごみの年間排出量が世界で2番目に多いことをクイズ形式で学んだ生徒たち。その後「プラスチックが海でどのような問題を引き起こしているか」についてのディスカッションを行いました。生徒からは「海洋生物が誤って食べたプラスチックが消化されずに胃のなかに残り、栄養が吸収しづらくなり栄養失調で死んでしまう」や「プラスチックを食べた動物を食物連鎖の上位にあたる種が食べることを繰り返すことで生物濃縮が起こり、人間にも悪影響がある」という意見が聞かれました。
「プラスチックごみを減らすためにできること」に関するディスカッションでは「ごみを拾うとお金を貰えるようなシステムを作る」や「自然に分解されるプラスチックの研究開発費を支援できる制度や、社会の中で研究を推奨する風潮を作る」など、社会を変える仕組みづくりに着目した意見が挙がりました。

今回のディスカッションでは他の生徒の意見に触れつつ、自身の意見を述べる様子が多く見られました。生徒同士が互いの考えを知り、影響し合いながら理解を深める講座となりました。

雲雀丘学園高等学校
中川陸聡さん

SDGsというと大きな問題と捉えがちでしたが、自分たちにもできることがあると自覚してゴールに向かって行動していくことが大切だと改めて気がつきました。生徒会でコンタクトレンズの空ケースを回収してリサイクルに出す活動をしたいと考えており、生徒会長として企画を通せるように頑張りたいです。これまではペットボトル飲料を買うことが多かったのですが、マイボトルを使うようにするなど自分にもできることから取り組みたいと思います。

雲雀丘学園高等学校
國頭英鞠さん

商品の環境ラベルについて調べた時に、環境に配慮した商品のラベルにはエコマークがあることを知りました。今回ファンケルからいただいたサンプルにもエコマークがついていて「マークがある!」と嬉しくなりました。海洋プラスチック問題は特に消費者の行動に直結していると感じています。私たちがプラスチックを使わないように気をつけることや、エコマークのついた商品を選ぶことが大切だと思いました。企業の方から直接お話を聞き、心から環境を良くしたいという想いが伝わってきてとても良かったです。

雲雀丘学園高等学校
井本俊樹先生

ディスカッションでの生徒たちの意見が想像以上に意識が高く、感動してその様子を見守っていました。そこまで考えてくれていたのかと驚くと同時に嬉しく思いました。どうすれば生徒たちからSDGsに取り組みたいという気持ちを引き出せるのかと考えていましたが、今回の講座が良きヒントになりました。今日の学びが受験のための知識としてだけではなく、将来企業に勤めたり研究者になった時、基礎になってくれるよう願っています。

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