単発講座

高校

ダイバーシティ&インクルージョン

開催日
2025年03月10日(月)
開催場所
川崎市立幸高等学校(川崎市幸区)
参加人数
高校1年生228名
講師
株式会社ファンケル
サステナビリティ推進室
中川亜衣子さん

ファンケルは「みんな違ってあたりまえ」というダイバーシティ推進スローガンのもと、「誰もが輝く社会」の実現に向けて様々な活動を推進しています。その1つとして「女性の活躍推進」が挙げられます。ディスカッションでは、女性だから男性だからだけでなく「その人らしく輝けるように」といった意見も挙がって嬉しかったです。女性特有の健康課題として、更年期を深く掘り下げたのは初めてでしたが、「お母さんに寄り添いたい」などのすぐに取り入れられる意見もあり、生徒の皆さんにとって充実した講座になったのではと感じています。

今回はダイバーシティ&インクルージョンをテーマに講座が開催されました。

初めに、講師からダイバーシティ&インクルージョンについて共有がされ、なかでもファンケルは「みんな違って当たり前」をスローガンに掲げて、ダイバーシティ推進を行っていることを紹介。
その後「なぜ企業がダイバーシティ&インクルージョンを推進するのか」を題材にディスカッションを実施しました。「個々を尊重することで、その人に合った商品を提供することができる」「みんな違うからこそ、いろいろな意見が集まる」「働いている一人ひとりを大切にするため」といった意見が挙がりました。

ジェンダー平等の話に移り、講師が世界経済フォーラムが公表しているジェンダーギャップ指数について解説。日本は教育・健康はトップクラスでありながら、政治・経済のギャップが激しく、結果として146か国中118位であることが伝えられます。そのことを踏まえ、「日本で男女平等が進まない理由」について再びディスカッションが行われました。「昔からの男尊女卑の考え方が残っている」「女性がリーダーというイメージがしづらい」など、古くからの性別役割分業意識の考え方が根深いという印象を生徒自身も感じているようでした。

最後に女性活躍推進と女性特有の健康課題を学習し、さらに女性の更年期の症状や健康課題の理解を深める動画を視聴しました。生徒からは「大好きな母のため自分ができることを考えて行動しなおしたい」や「母が相談しやすい環境をつくりたい」「自分が更年期についてよく調べて、わかっておくようにしたい」「お互いがイライラしていてもきつく当たらない」など、心温まる感想が多く聞かれました。

日頃から問題意識を持ち考えていることがうかがえる意見が多く、生徒にとって改めて、誰もが活躍できる社会とは何かを考える講座になったようです。

川崎市立幸高等学校
関戸咲希さん

今回の講座を聞いて、知らないことが多く驚きました。ダイバーシティ&インクルージョンでは、企業が様々な取り組みを行なっていること、更年期の頃に女性特有の症状や健康課題があることを知れてよかったです。日本は昔よりジェンダー平等に近づいていても、ジェンダー間の差がまだ大きいので、これから女性の社会進出が増えていくことでもっと良くなると感じました。自分が女性であることを活かして、積極的にジェンダー平等に向けてできることをしていきたいと思います。

川崎市立幸高等学校
シュレスタハノクさん

日本のジェンダー平等は進んでいると思っていましたが、実はそんなこともなく、ゴールはまだまだ遠いと感じました。世界ではもっとジェンダー平等が進んでいると知り、視野が広がりました。ダイバーシティ&インクルージョンをはじめとしたディスカッションで、人それぞれ個性のある意見を持っていたことが印象的でした。SDGsを今まで意識していませんでしたが、人を尊重することなど、少しでもゴールに近づけるように自分ができることをやりたいと思います。

川崎市立幸高等学校
島野蒼夏先生

学校生活では男女関係なくリーダーシップをとっています。生徒たちが大人になって社会に出たとしても、一人ひとりが活躍していってくれればと思います。講座の内容に更年期症状などの説明があり、学校の授業では扱っていない内容のため、生徒にこういった知識を増やす機会を与えられてよかったです。ジェンダー平等が進まないのは古い考えが原因だと思う生徒がほとんどだったので、その考えを持った子が大人になり、性別関係なく活躍できる社会を作ってくれることを願っています。

動画(2025年3月28日放送)

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