今回はキヤノンの方を講師としてお招きし、環境活動に関する講座を開催しました。
まず「気候変動に対する企業の役割は何か?」をテーマにディスカッションを行い、生徒からは「環境に良い商品を作ったり、消費する人たちにとっても良い商品を作ることを考える」といった意見が挙がりました。
その後、キヤノンでは製品の原材料の調達から使用後の廃棄やリサイクルに至るまで、すべての工程でCO2排出量を計算して製品を製造していることを解説。環境への負荷がかかる工程が製品により異なるため、それぞれの特徴に合った取り組みを行っていること紹介しました。
キヤノン講師から「気候変動は政府や企業の目線だけでなく、いろんな人がいろんな役割を認識して考えていくことが大事。皆さんも自分に何ができるかを考えてほしい」というメッセージが送られました。
最後の質疑応答では「環境負荷の少ない商品を選ぶコツや基準はありますか?」といった質問が挙がるなど、生徒たちが自分にできることを考え行動しようとする様子がみられました。

神奈川県立希望ケ丘高等学校
山田奏華さん
SDGsは大きな目標で、自分たちにできることはあまり多くないと思っていました。しかし、ファンケルの雇用に関する取り組みや、キヤノンの原材料からCO2のことを考えて製品を作るといった取り組みを知り、自分たちにもできることはたくさんあるんだなと思いました。これからは、詰め替え用を買うなどSDGsに配慮した商品を選ぶことで、SDGsに取り組んでいきたいと思います。

神奈川県立希望ケ丘高等学校
衛藤祐月さん
消費者が商品を使い終わった後の工程も考えた上で、企業が商品を作っていることを知ってすごいと思いました。講座の中で、商品を使うタイミングでのCO2排出量は少ないという話があったので、使用済み容器などのリサイクルに目を向けていきたいと思います。今の私たちは、消費することが身近な社会との関わりだと思うので、これからは価格だけではなく環境への配慮を意識した商品を選んでいきたいです。

神奈川県立希望ケ丘高等学校
井上愛子先生
企業の方から直接、環境に対してどのような取り組みを行っているのかを学べる機会はなかなかありません。今回、原材料の入手から販売した後のことまで考えて商品を作っているということを知れて生徒たちにとって、とても勉強になったと思います。将来は環境問題に携わる仕事を希望する声をよく聞くのですが、どう進路を進めてよいかあまり見えていない生徒が多い印象でした。今回の講座で一般企業でも環境問題の改善に貢献できることを学べたことは、とても良かったと思います。