今回は、プラスチック問題をテーマに講座が開催されました。
はじめに、プラスチックごみの年間排出量が日本はアメリカに次ぐ2位であることをクイズ形式で学びました。
その後「プラスチックが海でどのような問題を引き起こしているか」をテーマにディスカッションを行いました。生徒からは「マイクロプラスチックを食べた魚を人間が食べて、人間にも返ってくる」や、「船などのエンジンに絡まってしまう」「海に浮遊するごみが、太陽光を遮断して生態系にも影響を及ぼしてしまう」といった意見が聞かれました。
続いて「プラスチックごみの削減のためにできること」に関するディスカッションでは、「マイ箸を持っていくと10円を割引くサービスの飲食店がある」という、講師も知らなかった企業の取り組みが挙がるなど、生徒たちのSDGsへの関心の高さがうかがえました。
講師から「友達や家族と会話をしながら、できることから一つずつ取り組むことが大事」というメッセージが送られ講座は終了。生徒たちにとって、自分に何ができるかを考える機会となったようです。

神奈川県立横須賀高等学校
曻真由さん
SDGsについては小・中学校でも学びましたが、魚がマイクロプラスチックを食べ、さらに人間がその魚を食べて健康被害を受けるという発想が今までなかったので、新たに知れて良かったです。企業のプラスチック対策がどんどん広がって、消費者もSDGsを考えた商品を選ぶことで、さらに良いサイクルになっていくと思います。私はエコバッグを忘れてビニール袋を買うことが多かったので、しっかり持ち歩くように気をつけたいです。

神奈川県立横須賀高等学校
楳田可奈子さん
小学校で海洋プラスチックについての授業を受けて興味をもちましたが、魚に与える影響しか知りませんでした。実際は魚だけではなく、人間にも影響が返ってくることを知れて良かったです。プラスチック問題は身近で大きな問題だと感じました。これからはごみをしっかり分別したり、詰め替えパックを買ってみようと思います。ファンケルのような有名な企業がSDGsに取り組むことで、周りの企業にも取り組みが広がり、どんどんプラスチックが減っていってくれると良いなと思います。

神奈川県立横須賀高等学校
池上新悟先生
本校ではグローバル・ヴィレッジ・プログラムという、海外の方とディスカッションしながらSDGsについて学習する企画を実施しています。また、全校生徒がハイプラスチック削減という課題に取り組んでいるところでの講座でしたので良い機会になりました。企業がSDGsに取り組むことで、より身近な問題として感じやすいと思います。生徒たちには「こうすれば解決する」ということよりも、考え続けることを大切にしてほしいと思っています。様々な国の事情を知り、考えられる人材になって高校を巣立ってほしいです。