ダイバーシティ&インクルージョンと女性特有の健康課題の講座が開催されました。
最初に、ダイバーシティ&インクルージョンとは何かについて解説があり、「なぜ企業がダイバーシティ&インクルージョンを推進するのか?」をテーマにディスカッションと発表が行われました。生徒からは「いろいろな視点を持った人が集まった方が良い点・悪い点がわかりやすい」「一つの考えに偏らなくなるので、消費者のいろいろな要望に応えられる」という意見が挙がりました。講師からは、ファンケルでは障がいのある方や高齢の方、多国籍の方の活躍を進めていることを紹介しました。
次のテーマはジェンダー平等について。2025年のジェンダーギャップ指数では、日本は146か国中118位、G7で最下位であることに触れ「日本でジェンダー平等が進まない理由」について考えました。生徒からは「男尊女卑の意識が残っている」「男性は外で働き、女性は家を守るという風習が根強く残ってしまっている」「女性は妊娠などで仕事を休まなければならないから」という考えが出ました。これに対し講師からは、生徒からも指摘のあった性別役割分業意識は男性だけでなく女性自身の中にもあることや、年齢が高くなるほどよりその意識が強くなるという話がありました。
最後は女性の健康課題として、更年期を学びました。
講師が「更年期の症状について知っていることは?」と尋ねると、「イライラしてしまったり、体がだるくなる」「汗がすごい出る」「感情の起伏が激しくなって、頭痛になる」「ものにぶつかりやすくなったり、体調が悪くなる」「もの忘れなどが多くなり、普段しないような行動をとる」など、たくさんの意見が飛び出しました。次から次へと意見が発表される様子に、「こんなに更年期に詳しい高校ははじめて!」と講師が驚く場面も見られました。
続いて更年期の健康課題を考える動画を視聴し、「更年期を知って自分にできること」を考えていきました。「お母さんと大親友みたいな関係を築けたらいいと思う」「更年期のことを知ったので、少しはお母さんのサポートができるようになったと思う」「お母さんの気持ちを考えて喧嘩をしないように気をつけて、精神的な負担を減らしたい」「気持ちを溜め込まないようにコミュニケーションをとって助け合いたい」などの声が聞かれ、相手の立場に立って考え、行動しようとする姿が見られました。
今回の講座は、女性活躍や更年期の健康課題への関心が高い生徒たちにとってより考えを深め、新たな一歩踏みだすための一助となったようです。

鎌倉女子大学高等部
飯田夏葉さん
企業は男性が上に立って女性は男性に従うというイメージがありましたが、ファンケルの話を聞いて女性も社会を引っ張っていけることがわかりました。将来やりたいことができた時に、女性だからと諦めなくて良いんだなと思うことができました。母から自分の体調のことや、ホルモンバランスについての話を聞いたことがあったので、更年期の健康課題については知っているつもりでした。その時は辛そうではなかったのですが、今回の講座を聞いて、本当はもっと大きな問題なのだと感じました。これまではあまり触れないようにしていましたが、これからは理解した上で良い関係を築いていきたいです。

鎌倉女子大学高等部
佐々木あづ菜さん
女性でもキャリアアップを目指せることがわかり、様々な企業で働いてみたいと思いました。一方で、女性は妊娠や出産といったライフイベントで休職をしなければならず、キャリアに影響に及ぼすことに驚きました。また、ファンケルでは女性と男性の管理職が半々だと聞き、男性も化粧品を使うことが増えていると思うので、これからの時代にとっても良いなと思いました。更年期の課題では、これまで親子で話をする機会がありませんでした。人に相談できないのは精神的に辛いと思います。ファンケルなどの企業が理解を深めてもらうために発信をしてくれることがとても心強いです。私も更年期について調べて、母と話してみようと思います。

鎌倉女子大学高等部
初等・中等教育統括部長
高橋正尚さん
長年教育に携わる中で、豊かな人間性を育むためには、できるだけ早い段階で様々な企業や大学と協力し、体験学習を行うことが重要だと考えています。また、地域に密着・貢献しながら学生と関わり続けるファンケルの活動に以前から注目していたこともあり、今回講座の開催をお願いしました。このような経験の積み重ねが、今後の教育で大切だと考えています。これから社会に出る生徒たちにとって、自分の所属する環境の中でジェンダーなどの枠組みを超えて、協力し活躍する人材になる下地となってくれればと思います。


