今回は講座の趣旨に賛同した企業として、飲食、小売、コンサルティング事業を通して社会的課題の解決を目指すイノベーションデザインが講師を務めました。
講座では、はじめに「オーバーシュートデー」という考えが紹介されました。
これは人類が1年間で消費する自然資源の量が、地球が1年間で再生できる自然資源の量を超えてしまう日、つまり、自然資源が赤字に転ずる日のことです。全世界でみると2020年は8月22日だったのに対し2021年は7月29日に早まっていて、日本においては5月初めに1年分の自然資源を使い切ってしまっているとされています。
イノベーションデザインが運営するレストランでは、その日にある食材に合わせてメニューを構成するため、グランドメニューを作っていません。
さらに、一般には出回らない未利用魚や賞味期限が切れても食べられる災害備蓄用の乾パンなどを食材として活用。
食材は店から半径80キロ圏内で調達したり、店から出た生ごみを堆肥化したりするなど、様々な角度で社会的課題の解決を目指しているということです。
世界基準で考えてローカルで行動する。地球の未来をより良いものにするために自分たちができることを考えるきっかけとなりました。
単発講座
高校
「ひと」と「地球」の未来を描く
- 開催日
- 2022年03月14日(月)
- 開催場所
- 神奈川学園高等学校 (横浜市神奈川区)
- 参加人数
- 1年生178名
- 講師
-
イノベーションデザイン
表 秀明さん
色々な人と手を取り合いながら対話を重ねて考えて行動を起こしていくことが大切だと思うので、高校生でも社会人でも関係なく行動を起こすべきだと伝えられたらと思いました。情報をキャッチしやすい社会なので、1人1人が興味を持っている部分が全員違うと思います。生徒たちそれぞれポイントは違っても、さらに知りたいという欲求が生まれたのが良かったです。